[新人研修レポート]紙飛行機ワークショップとIKIGAIマップとロールセッションを実施しました

[新人研修レポート]紙飛行機ワークショップとIKIGAIマップとロールセッションを実施しました

新卒研修でワークショップを実施しました。この記事ではガオリュウ担当の紙飛行機ワークショップ、IKIGAIマップ、ロールセッションについてご紹介します。
Clock Icon2023.05.01

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CX事業本部Consulting部でお客様の内製化支援をお手伝いしているgaoryuこと高柳です。全社人事であるES部より依頼をいただき、新卒研修でワークショップを実施しました。

講師は同じくCX事業本部の長南さんと私の2名で実施していて、長南さんとガオリュウでそれぞれで担当ワークショップを分けて進めました。

この記事ではガオリュウ担当の以下のアクティビティについてご紹介しています。

  • 紙飛行機ワークショップ:小さな改善のサイクルを体感できるワークショップ。7つのルールの中で紙飛行機を何機、規定距離を飛ばすことができるか4ラウンド改善を行いながらチームで競うワーク。詳しいやり方を書かれている方もいるので、やり方が気になる方はスクラムワークショップ -Vol.04 紙飛行機ワークショップを参照されると良いです。
  • IKIGAI.MAPワークショップ:日本の言葉「生きがい」が海外で評価されて、日本に逆輸入的に戻ってきたワーク。その経緯などはこちらの世界で注目されるIKIGAIマップとの出会いで詳しく書かれています。
  • ロールセッション:ロールセッションは、チームメンバーの役割と期待値のすり合わせができるワークショップです。前提としてロールセッションは、プロジェクト推進のためのフレームワーク(Project Sprint)で扱われるワークショップとなっています。詳しくはちょうど長南さんがブログチームビルディングでドラッカーエクササイズとロールセッションを組み合わせてみたを書かれているので、チェックお願いします。

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紙飛行機ワークショップ風景

読み手の想定

  • 自分のチームでチームビルディングをしてみたい人
  • 新人研修のワークを探している人
  • 公私、仕事と自分について改めて考えてみたい人

なぜ新卒研修で紙飛行機ワークとIKIGAIマップ、ロールセッションをやったのか?

ES部から新卒研修でのワークショップ依頼時に以下の内容でオファーをもらいました。

  • ワークショップで身につけたい能力(主にソフトスキル)
    • セルフリーダーシップ:困難な課題にも自分から取り組み、分析して意見を出せるように自分で自分を導くスキル
    • セルフマネジメント:目標を決めて手段や方法を考え、目標を達成できるように自分を管理するスキル
    • ジョブ・クラフティング:自分自身の意思で仕事を再定義し、自分らしさや新しい視点を取り込んでいくスキル

この「ワークショップで身につけたい能力」に対応するワークショップ候補を長南さんと出し合い、以下のワークに取り組むこととしました。

ワーク一覧

ワークショップの担当は、対象ワークショップの実施経験をベースに、以下のように役割分担をしました。

長南さん:beの肩書き、マインドフルリスニング、ブラインドトーク、対話型鑑賞

ガオリュウ:紙飛行機、ikigaiマップ、ロールセッション

  • 紙飛行機ワークはスクラムのセミナーで受けたことがあり、ファシリテーターも前職の新人に行ったことがあったので、私が担当になりました。
  • IKIGAIマップはIKIGAIマップについてブログも書かれているkkdさんの講義を聴いたこともあり、IKIGAIマップについてのサブファシリテーターで1回、メインのファシリテーターで1回やったことがあったので、担当させてもらいました。
  • ロールセッションは現在コパイロットさんとクラスメソッドでお仕事させていただいているチームがよく使っているワークで、実際に私のチームも使ってみました。今回が初のファシリテーションですが、問いについては新人研修向けにアレンジさせてもらいました。実際のプロジェクトでの活用はこちらのプロジェクトアサイン者との期待値を揃えてみよう!ロールセッションについて徹底解説してみたを参照してください。

どうやって紙飛行機ワークショップを進めたのか?

紙飛行機ワークショップはこちらの7つのルールを簡単に説明し、軽く質疑応答をしてから始めました。

  1. A4の紙を切って使う
  2. 飛行機の先端は丸くする
  3. ハサミはチームで1つ
  4. 同じ人間が連続では折らない
  5. テスト飛行は1ラウンドにつき1回
  6. 飛行場で3mとべばカウントする
  7. ラウンド内につくったものは全て回収

ラウンドの時間はこちら

  • 計画:2分
  • 製造:3分
  • 検査:3分
  • 適応:2分

Tシャツ芸人でもあるので、ワークショップによく着ていくTシャツでアイスブレイクならぬアイシング(引かせてしまった感が)を。

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進め方は、まずは新人同士がまだ慣れていないところもあって、最初はチーム名を決めてもらうところから始めました。その話し合っている雰囲気を観て、ファシリテーションの介入具合を考えました。この紙飛行機ワークショップはスクラムを学ぶ研修で行われることが多く、改善の体験を短い時間で体験できるものですが、スクラムの考え方を説明受けた後に行うのが普通なのですが、今回は新人研修の最初の方でスクラムについての講義もない中で行ったので、気づきについてもスクラムについてというよりは、グループで学習していくための関係性づくりと学びのサイクルを意識してもらうことに注力しました。特にセルフマネジメントとセルフリーダーシップを学ぶべきスキルと考えていたので、役割を意識させることとふりかえりについては強めのファシリテーションを行いました。

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どうやってIKIGAIマップを進めたのか?

IKIGAIマップは、今回は長南さん側のbeの肩書き1が先に行われるので、つながり部分とワークの終わり部分を大事に行いました。実際にはワークのつながりの部分はリハーサルをして確認したほどです。また本来の新人研修に向けた内容としては、全部の要素を出すというよりは、情熱、専門性、使命、転職の考え方と、それらについて新人同士で話し合うことを重視しました。ペアで組んでもらって、お互いに聴き合いながらやってもらいました。またリラックスして行ってもらいたかったので、会議室を出て弊社のオフィスのどこでやっても良いとしました。

(https://www.thestar.com/life/relationships/2016/09/06/why-north-americans-should-consider-dumping-age-old-retirement-pasricha.html) (https://www.jimpei.net/entry/ikigai)

どうやってロールセッションを進めたのか?

ロールセッション自体はProject Sprintで紹介されているワークで、本来はプロジェクトのチーム内でお互いに役割についての認識を共通認識にすることと互いの期待について言語化するワークですが、新人はプロジェクトに属していないので、新人研修の期間をプロジェクトと見立てて、グループ学習を効果的に行うための自分の役割について考えてもらうことから始めました。大きくは前半と後半に分かれていて、前半部分では学習と自分自身を深掘りする問いで構成しました。自分への深掘りは独りでは表面的になってしまうとも思ったので、二人組になってもらい、お互いにインタビューしてもらいました。

  • 問い1.自分の学習法:何か新しいものを学ぶ場合、どう学習しますか?
  • 問い2.自分のトリセツ:自分をいい感じに活用してもらうにはどうすればよいですか?
  • 問い3.研修期間において自認している役割
  • 問い4.研修期間でどんなチャレンジをしますか?

後半部分は用意は時間の都合上、問い3だけ答えてもらいました。今回の狙いが学習グループとしての成熟だったので、自分以外のことに目を向けてもらいました。書く前には各自の前半の内容についてしっかり紹介してもらい、紹介後にその人への期待を書いてもらう様にしました。

  • 問い1.必要な役割/やるべきこと
  • 問い2.サポートしてほしいこと
  • 問い3.他の人への期待
  • 問い4.最終的に自分がやるべきだなと納得できたこと

Project Sprint は、プロジェクトチーム自らがプロジェクトの主体となり、小さな成果を繰り返し確実に生み出すことを通じて、環境の変化を捉えつづけながら自律的にプロジェクトを推進するためのフレームワークです。Project Sprint は、プロジェクトチーム自らがプロジェクトの主体となり、小さな成果を繰り返し確実に生み出すことを通じて、環境の変化を捉えつづけながら自律的にプロジェクトを推進するためのフレームワークです。

やってみてどうだったか?

紙飛行機ワークでのメンバー同士の距離感を縮めることはできたかなと思います。改善の体験としても繰り返し行えたので、スクラムの文脈ではないともったいない気もしますが、気づきをもたらす体験としては良かったと思います。IKIGAIマップについては、生きがいについて考えることで仕事と自分のそれぞれに目を向けることで、クラスメソッドで何をやっていきたいかの言語化になったと思います。ロールセッションは自身の役割について考える時間はできなかったのですが、お互いを認知して「学習」においてのグループになってくれたと感じました。

まとめ

ワークショップ型の研修はデザインが大事になりますし、新人同士の関係性を観た上でファシリテーションできるとよりよい形で提供できると実感しました。テーマのあるワークショップ単体も面白いですが、新人研修のカリキュラムの中に、価値を出せる様に組み合わせるコラボレーション的な奥深さがありました。みなさんもワークショップ型の研修をやってみていただけるとうれしいです。

 

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